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女子大生 成宮恵理
第16章 綺麗だね
「……。」
服を脱いだ悠一郎の姿を見て心の中で〝わぁ〟と声を上げる恵理。
こういう雰囲気の中で改めて悠一郎の身体を見ると〝素敵〟と思ってしまう。
肩幅が広くて、程好く筋肉質で男らしいんだけど、肌は凄く綺麗。
まるで雑誌に載ってるモデルさんみたい。
どういう顔が好きだとか、色白の人が好きだとか、小麦肌の人が好きだとか、背の高い人が好きだとか、人それぞれそういう身体のタイプというのは確かにあるのだろう。
それが全てではないというのは当たり前として、好みのタイプはある。
それで言えば、恵理にとって悠一郎の身体は好みのタイプに該当する。それどころかまさにど真ん中のストライク。
悠一郎の裸に見惚れてしまう。
……私ってもしかしてエッチなのかな……
悠一郎の身体から目が離せくて困る。
「ん?どうした?」
恵理の視線に気付いた悠一郎が、少し笑みを浮かべながら聞いてきた。
「ううん……」
恵理は恥ずかしそうにまた視線を横に逸らした。
一瞬の会話の後、そこから悠一郎の身体が覆いかぶさってきて、また言葉の要らない、身体だけで通じ合う時間が始まった。
「ん……」
悠一郎の長い腕の中で小さくなる恵理。
まずは少しきついくらいにギュッと抱きしめられる。
やっぱり服を着たまま抱きしめられるのと、裸になって抱きしめられるのとでは一体感が全く違う。
服は着てないけど、こっちの方が悠一郎の体温をより感じるから温かい。
さっきみたいに肌を触りあう気持ち良さじゃなくて、肌と肌が直接触れ合う気持ち良さ。
恵理の柔らかな胸が、悠一郎の分厚い胸板に押し潰されるくようにして密着している。
お互いの胸の鼓動がドク……ドク……と聞えてくる。
するとそのタイミングで悠一郎が耳元で小さく囁いてきた。