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第13章 守りたいのに守れない

俺の目の前で笑ってた遥香は

優が女を変える度に

悲しそうに優を見つめていた…。



遥香が笑う時は大抵が



優の話をしている時だったって気付いた。



何でもっと早く気付いてやれなかったんだろう…。






あいつが陸上競技場で
遥香にキスをしていたのを見た。




すっげー…ムカついた。





『離れるなよ』と言っても

遥香は俺のそばから離れていく。



遥香…

『守りたいんだ』と言ったのは
本心なんだよ。


俺は優からお前を守りたかった…

離れて行かないように…

俺のそばから逃げないように…