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あなたとふたり
第2章 少しの希望と少しの発展
優ちゃんは私から表情を見えない方を向いて
手を繋いでる手とは反対の手で頭をかいた。
「来てたよ。」
「嘘。」
「トイレだって、言ったろ?だったら戻れば?」
「そうだね…クスっ。」
「お前何で笑うんだよ!」
「だったら戻ろうかな〜。」
優ちゃんを下から覗き込むように見ると
優ちゃんは、目をそらして
また頭をポリポリかいた。
「…戻んなよ。」
「うん。それも知ってる。」
「はぁ??戻れ!戻れ!」
結局、優ちゃんは手を離して
少し先まで早歩きで行ってしまった。
その背中に向かって私は叫んだ。
「優ちゃん。ありがとう。」
「〜〜〜!!!」
優ちゃんは振り返ると
早歩きでこっちに戻ってきた。
目の前で立ち止まると少し驚いた私に
「ん。」
と手を差し出した。
「これは?何ですか?永井君?」
意地悪く聞くと
いつもと変わらず優ちゃんは口角を上げて笑う。
「手を貸してください。矢野さん。」
ふたりでプッと吹き出して笑うと
私たちは手を繋いで歩いて帰った。
手を繋いでる手とは反対の手で頭をかいた。
「来てたよ。」
「嘘。」
「トイレだって、言ったろ?だったら戻れば?」
「そうだね…クスっ。」
「お前何で笑うんだよ!」
「だったら戻ろうかな〜。」
優ちゃんを下から覗き込むように見ると
優ちゃんは、目をそらして
また頭をポリポリかいた。
「…戻んなよ。」
「うん。それも知ってる。」
「はぁ??戻れ!戻れ!」
結局、優ちゃんは手を離して
少し先まで早歩きで行ってしまった。
その背中に向かって私は叫んだ。
「優ちゃん。ありがとう。」
「〜〜〜!!!」
優ちゃんは振り返ると
早歩きでこっちに戻ってきた。
目の前で立ち止まると少し驚いた私に
「ん。」
と手を差し出した。
「これは?何ですか?永井君?」
意地悪く聞くと
いつもと変わらず優ちゃんは口角を上げて笑う。
「手を貸してください。矢野さん。」
ふたりでプッと吹き出して笑うと
私たちは手を繋いで歩いて帰った。