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あなたとふたり
第16章 信じるものは自分の心
「…俺と同じ。なんてね…」


「…もう!」



「優と喧嘩したら
俺を頼れよ?話、聞くから…。」


「…うん。」



「遥香の初めては全部
あいつに取られてしまったなぁー。」


「康太…スケベだね。
言っとくけどまだだよ。」


「知ってるよ。」



「あいつがどれだけ遥香を
大切に思ってるか…
ずっと感じてたから。」



真っ直ぐ見つめる康太。

その時だった。


〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪


私の携帯が鳴った。



「出ていいよ。
どうせ、優だろ?」



ディスプレイの表示を見ると


『玲奈』



「玲奈だ…


もしもし?」




「遥香っ!


助けて!」
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