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あなたとふたり
第16章 信じるものは自分の心
……こんな状況でも私は
嫉妬してしまう…。
「玲奈は…?」
辺りを見回すと
ソファーの陰にもう一人いた。
同じように肩を震わせ
小さく丸まっている。
「玲奈っ!」
玲奈は化粧が取れ目の周りが真っ黒な顔で
私たちをみて号泣した。
「ーーーーー優っ!」
優ちゃんは玲奈に駆け寄り
強く抱きしめていた。
玲奈の震えが止まるまでずっと、
背中をさすりながら
「大丈夫、大丈夫」と
優しく呟いて…。
「優っ。優っ。」
玲奈はズボンは脱がされていたが
下着は履いていた。
康太が上着を投げ
優ちゃんが玲奈にかけてあげていた。
わかっている。
今の状況…
でも何で…
優ちゃんなの…?