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あなたとふたり
第16章 信じるものは自分の心
「大丈夫か?
何もされてないのか?」
優ちゃんの質問に玲奈は
コクコクと頷いた。
「良かったっ…。
遅くなって…悪るかった…。」
私はただ、ただ二人が抱き合っているのを
見ていた。
その横で康太が残りの女の子に声をかける。
他の女の子はベロベロに酔っていて
康太にもう一回Hしようよ〜など誘っていた。
なんなの…ここ。
私の横で震えているあの女の子。
優ちゃんのパーカーをギュッと
握りしめていた。
「あの…大丈夫ですか?
家まで、送りますね」
そう康太が伝えると
女の子はコクリと頷いた。
「優。玲奈は…頼んだ。」
「あぁ。」
「遥香。お前は康太とそのまま帰れよ。」
嫌だよ…。
私も連れてって。
玲奈が心配だし…
優ちゃんも心配だよ…。