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あなたとふたり
第2章 少しの希望と少しの発展
「そうだよー。たまにはここのご飯も食べたくて」

と玲奈が明るく答える。


でも康太は俯いてる私を見た。




「どうした…?」



「なんでもな…「遥香。どうした?」


変わりに答えてくれた玲奈の声を遮り
康太は私に問いかける。


私は意を決して顔を上げた。

「なっなんでもないよー!ちょっと
泣ける映画見て思い出しちゃって〜ははは…」


赤く腫れた瞳を康太は見る。
苦しい言い訳なのも解ってた。

でも言えないもの。


ーー康太に彼女がいることがショックなんてーー。



「馬っっ鹿じゃねぇ〜の〜」


!!!?




驚いてまた康太を見ると

康太の肩に肘を乗せ優ちゃんが笑っていた。


「康太。Aランチ無くなるぞ。」


そう康太に伝えるとサッサっと学食の中へと
消えて行った。



ーー優ちゃん。


「遥香。今日メールする。」


そう言うと少し苦しそうに康太は笑って
優ちゃんの後を追って学食に入って行った。



「場所変えようか?」
と、玲奈は言ってくれたけど
私は首を横に振り学食に入った。


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