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あなたとふたり
第16章 信じるものは自分の心
「あっ!ゴメンなさい!」
慌てて机の上に置き直すと
康太は笑っていた…。
「嘘だよ。自由に見ていいよ。
見られて困るものは何もないから」
笑いながら康太は机に持ってきたジュースを置き
本棚の中からたくさんのアルバムを出してくれた。
「みる?」
「うんっ!」
アルバムを開くと
康太が生まれた時から
高校を卒業するまでの
たくさんの写真が閉じてあった。
5歳…。
私達が出会ってから…
康太の写真には
やっぱり私がいた。
「お前、座敷童みたいだよな〜…」
「失礼ね…」
康太も私と一緒日アルバムを覗いた。
中学生になると少し
私がいる写真は減ってきた。
そして高校…
私が写ってるのは
ほとんどなかった。