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あなたとふたり
第17章 すれ違う2人。繋がる2人。
「何?朝から抱いて欲しいって?」
私はなぜか…
頷いてしまった。
あの顔をみたら…
何も言えなくて…
私の時間は一瞬にして止まってしまった。
康太も驚いた顔をして止まってしまった。
当たり前なんだけど…
康太の体が反転し
上体のみ起こしてる私に
少し屈むようにして唇をおとす。
「お前、おかしくなったの?」
目の前の顔は嬉しそうに笑っていた。
そして、もう一度キスをする。
わかっていた。
私は2人共を手にする資格はない。
こんな最低な事をして
幸せになれるわけがない。
でも、今はどうか…
康太に頼ることを許して…。