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あなたとふたり
第2章 少しの希望と少しの発展
「遥香。ごめんな。気を使わせてたみたいで…」
「え??」
「優から聞いた。」
「ーーーっ。」
ーー優ちゃん、何を言ったの?
「俺と彼女との事。気を使って連絡とか
しないようにしてたんだろ?
話さないようにもしてたんだろ?」
「……っ。」
「俺たちそんなもんじゃないだろ?」
「……………ぅん。」
「俺、遥香とは関係崩したくない。」
ねぇ。康太。
それは私も同じ。
でも違うね。
私はいつの間にか泣いていた。
止めようとしても止まることを知らない涙は
康太の表情を困惑へと変化させる。
「は…遥香…。」
康太の手が私の頭を撫で
優しく上下する。
「…っ。…うっ。ひっ。」
「泣くなよ。遥香。」
康太が少し背を屈めて
私の顔を覗き込んでくる。
何も変わらない。
小さい頃からいつも…。
康太は私をいつも、いつも
心配する。
私が泣くといつも顔を覗き込んで
頭を撫でてくれる。
凄く、凄く悲しそうな…目をして。
その康太を見たくなくて
いつも私は涙でグシャグシャの顔で
無理にでも笑顔を作るんだ。
でも…今日は無理みたい。
「っこ…っ。こ…うた。」
私は康太の白いワイシャツに手を伸ばし
それを引っ張った。
「私もこのまま、康太のそばにいたいよ。」
きっと。
康太と私の考えは
同じようで全く違う。
「え??」
「優から聞いた。」
「ーーーっ。」
ーー優ちゃん、何を言ったの?
「俺と彼女との事。気を使って連絡とか
しないようにしてたんだろ?
話さないようにもしてたんだろ?」
「……っ。」
「俺たちそんなもんじゃないだろ?」
「……………ぅん。」
「俺、遥香とは関係崩したくない。」
ねぇ。康太。
それは私も同じ。
でも違うね。
私はいつの間にか泣いていた。
止めようとしても止まることを知らない涙は
康太の表情を困惑へと変化させる。
「は…遥香…。」
康太の手が私の頭を撫で
優しく上下する。
「…っ。…うっ。ひっ。」
「泣くなよ。遥香。」
康太が少し背を屈めて
私の顔を覗き込んでくる。
何も変わらない。
小さい頃からいつも…。
康太は私をいつも、いつも
心配する。
私が泣くといつも顔を覗き込んで
頭を撫でてくれる。
凄く、凄く悲しそうな…目をして。
その康太を見たくなくて
いつも私は涙でグシャグシャの顔で
無理にでも笑顔を作るんだ。
でも…今日は無理みたい。
「っこ…っ。こ…うた。」
私は康太の白いワイシャツに手を伸ばし
それを引っ張った。
「私もこのまま、康太のそばにいたいよ。」
きっと。
康太と私の考えは
同じようで全く違う。