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あなたとふたり
第2章 少しの希望と少しの発展
心臓が異常なまでに
ドクドクと音を立てていた。
「なっ…何?!こっ…告白のつもり!?
やだよっ。彼女いるのに〜。………」
康太は何も言わず手を握っていた。
ーー何か言ってよ…。
「康太?」
耐えきれなくなった私は
意を決して振り向いた。
そこには優しく笑う康太の顔。
私が10年以上もの間
恋い焦がれ追いかけてきた大好きなその顔。
それだけでまた涙が出そうだった。
「告白なわけないだろっー。」
康太は、手を引っ張り
その反動で私は椅子に座る形になった。
「知ってるよ!バカ!」
私もクスっと笑った。
「ホラ。お前、俺がいないとすぐ泣くから!」
「そだね。康太によく泣き虫遥香って言われてた。」
「そうそう。遥香には俺がいないとダメだろ?
泣き止ますのが俺の仕事〜!」
康太は椅子の背もたれにもたれ掛かり
伸びをした。
「アハハっ。何それ〜!」
私は康太に手を伸ばし叩く真似をしようとした…。
でもそれは…
また康太に手首を掴まれて
失敗してしまった…。
康太はその手を
自分の口元に持って行き
本当に、様になるような仕草で
私の指に口をつけた……。
ドクドクと音を立てていた。
「なっ…何?!こっ…告白のつもり!?
やだよっ。彼女いるのに〜。………」
康太は何も言わず手を握っていた。
ーー何か言ってよ…。
「康太?」
耐えきれなくなった私は
意を決して振り向いた。
そこには優しく笑う康太の顔。
私が10年以上もの間
恋い焦がれ追いかけてきた大好きなその顔。
それだけでまた涙が出そうだった。
「告白なわけないだろっー。」
康太は、手を引っ張り
その反動で私は椅子に座る形になった。
「知ってるよ!バカ!」
私もクスっと笑った。
「ホラ。お前、俺がいないとすぐ泣くから!」
「そだね。康太によく泣き虫遥香って言われてた。」
「そうそう。遥香には俺がいないとダメだろ?
泣き止ますのが俺の仕事〜!」
康太は椅子の背もたれにもたれ掛かり
伸びをした。
「アハハっ。何それ〜!」
私は康太に手を伸ばし叩く真似をしようとした…。
でもそれは…
また康太に手首を掴まれて
失敗してしまった…。
康太はその手を
自分の口元に持って行き
本当に、様になるような仕草で
私の指に口をつけた……。