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あなたとふたり
第21章 俺だけ見てろ
「こっち!こっち!」
康太は私を岩場へと座らせた。
「寒くない?大丈夫?」
「平気だよ」
時刻はもうすぐ20時。
「見てろよ。遥香。」
5…4…3…2…1
……0。
ドォーーーーーン!
「うわーーーーっ!」
暗い冬の夜空を
大きな花火が一面に広がり
海に面した向こう側のホテルが
クリスマスの、イルミネーションを点灯した。
何発も連続して打ち上げられる花火に
私はただ口を開けて見惚れていた。
「遥香。
好きだよ。」
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/376ページ
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