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あなたとふたり
第22章 偶然と必然
『もしもし!?遥香!?』
「どうしたの?慌てて…?」
『もう帰ってくる?梨花ちゃんと一緒だろ?』
「…まだ、もう少し遅くなる…」
優ちゃんの方を見ると
優ちゃんは切なそうにこちらを向いていた。
『遥香。今日、優を見たよ。
もし、お前と会ってしまって思ったら…
心配だ…早く帰ってきてくれよ。』
「えっ…優ちゃんを…?」
二人で顔を見合わせ
康太の声に耳を澄ませる。
『遥香…今どこ?』
康太は解っている…
ドクンっドクンと心臓が音を鳴らす。
するとスルッと私の手から携帯が抜き取られ
気付いた時には優ちゃんの手の中だった。
「よう…康太。」