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あなたとふたり
第3章 優ちゃんの『優』
その放課後。
「遥香ー!帰ろー」
いつもの様に玲奈が私を呼ぶ。
「うん!」
いつもの様にカバンをとって席を立つ。
そして、いつものように…
机に項垂れた頭をこちらに向けて
真っ直ぐ私を見つめるその目。
「ゆう…「玲奈とふたりで帰るの?」
名前を呼ぼうとした私の声を遮って
優ちゃんが聞いてきた。
昨日と同じ質問に少しは戸惑いながら
私は答えた。
「うん。ふたりで」
答えは同じなのに。
でも今日は違った…。
「遥香。俺と帰ろう」
えっ?
目は真剣で私から視線を外さない。
外からの風で優ちゃんの髪がなびいて
とても、綺麗だった。
優ちゃんは玲奈の方を振り向き
「遥香、貸して。」
そう言った。
玲奈は
はぁ!?!?っという表情で優ちゃんを見ていた。
けれど、優ちゃんの表情をみて
手の平をヒラヒラとさせ教室から出て行った。
私からは優ちゃんの表情は見えなかった…。
「今日だけ貸りた。行くぞ。」
そう言ってカバンをとり
先に教室から出ていってしまった。
「遥香ー!帰ろー」
いつもの様に玲奈が私を呼ぶ。
「うん!」
いつもの様にカバンをとって席を立つ。
そして、いつものように…
机に項垂れた頭をこちらに向けて
真っ直ぐ私を見つめるその目。
「ゆう…「玲奈とふたりで帰るの?」
名前を呼ぼうとした私の声を遮って
優ちゃんが聞いてきた。
昨日と同じ質問に少しは戸惑いながら
私は答えた。
「うん。ふたりで」
答えは同じなのに。
でも今日は違った…。
「遥香。俺と帰ろう」
えっ?
目は真剣で私から視線を外さない。
外からの風で優ちゃんの髪がなびいて
とても、綺麗だった。
優ちゃんは玲奈の方を振り向き
「遥香、貸して。」
そう言った。
玲奈は
はぁ!?!?っという表情で優ちゃんを見ていた。
けれど、優ちゃんの表情をみて
手の平をヒラヒラとさせ教室から出て行った。
私からは優ちゃんの表情は見えなかった…。
「今日だけ貸りた。行くぞ。」
そう言ってカバンをとり
先に教室から出ていってしまった。