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あなたとふたり
第24章 内緒の予約
「俺がいてやれなかった過去を…



後悔しないでくれ。」





苦しそうに笑う優ちゃんに私は
触れるだけのキスをした。






そうだ…確かに…
康太に抱かれた時は幸せだった。

康太に愛されて…
初めてをあげたこと後悔なんて…
しなかった。






優ちゃんが、私の左腕を掴み
その手を優ちゃんは自分の頬へと持っていった。








「あっ……優ちゃんっっ…


優…ちゃ…!」






視界が涙で歪む。


綺麗な優ちゃんの顔が滲んで
見えなくなってしまう…。




その涙を

すくってくれるけど…


ドンドン溢れる涙は

視界を綺麗にはさせてくれない。






「遥香…








愛してる。」






私の左の薬指には


小さなダイヤが一つついた指輪が



輝いていた。
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