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あなたとふたり
第24章 内緒の予約
「これに入れとけ。
で、どこか奥底にしまっとけ」
「奥底って…忘れちゃうよ?」
「忘れても構わない。
どうせ、お前は俺を思い出す。」
違うよ…優ちゃん。
絶対…忘れることなんてないもの。
思い出す必要なんて全くない。
優ちゃんはベッドの端に座って
私の髪を何度も何度も触っていた。
「遥香。
康太と別れるなよ。」
残酷な一言だと思った。
心があなたを欲している。
なのに…
あなたは…
それを望んでいないと言うの?
「大丈夫。
必ずまた会えるから。」
優ちゃんは体を屈め
私に優しくキスを落とした。