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あなたとふたり
第25章 幼馴染としての優しさ
はぁ…
息を一つ吐くと
息は白くなり視界を遮る。
1人街路樹を歩いていると
一件のジュエリーショップが、目に入った。
誰もが知っているそのブランドは
優ちゃんがくれたあの黒い箱にも
その名が刻んであった事を思い出す。
ショーウィンドウに飾られている指輪をみて
言葉にならなかった…。
それは紛れもなく私へとプレゼント
してくれたあの指輪…。
そして、それは本物の
婚約指輪だということを知る。
それがペアのものだと言うことも…。
ショーウィンドウに反射して写る私は
なんて情けない顔をしているんだろう…
わかってる。
結局私は…
三年経っても優ちゃんが好きなままなんだ…。