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あなたとふたり
第26章 男同士の約束
「優…遥香を迎えに来てやってくれ」





「アホか。願い下げだ。

生憎、俺は女には苦労してない。

今だって女がいるんだ…


遥香も玄関にあった女物の靴に気付いた。


今更…何を…」




動揺を隠すので精一杯なほど
心臓が脈打っていた…。



遥香をまた…抱きしめられる…

そんな、期待で一杯だった…。




「嘘つけ。お前は遥香しか見てないだろ。」



「いつまでも昔の様な綺麗な心じゃねぇよ。」





ハァ…と康太は大きな溜息をついた。



「頼むよ…優。


すぐじゃなくても必ず迎えに行ってやってくれ。




俺は…幼馴染みに戻るとするよ」




「遥香はお前を待っているよ。



幼馴染みの俺が言うんだ…間違いないよ。



俺は今日、遥香に別れを告げる。





その後は任せたよ。

可愛い顔の王子様…」



そう言って康太は席を立ち

俺の分のお会計も済ませてしまった。
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