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あなたとふたり
第3章 優ちゃんの『優』
次の日の放課後も
私は優ちゃんと並んで帰っていた。



「ーーーっそれでね!ねぇ!優ちゃん!
聞いてるの?!」



「聞いてるよ。」


「嘘っ!絶対嘘っ!」


私は昨日、康太からメールが来たことを話していた。



「結構、昨日は続いたんだー!
高校生になって、何話せばいいか解らなくてねっ!」



やっぱり昨日と同じで優ちゃんは
私と手を繋いでいる。



「もう〜優ちゃんのおかげで康太とメール出来たんだよ!ありがとう。優ちゃん!」


「優ちゃんは、優しいね!」


「……………………」


「ねぇ?優ちゃんの優は
皆に優しい子になるようにって意味?

なら大正解だよね〜!!」



私は一人で淡々と話していた。
全然、優ちゃんを見ようとはしていなかった。


見たくなかったのかも知れない…。


「…………………香。」



「優ちゃんは本当、



みんなにやさしいよ。」



そう言った時だった。


「ーーーっ!遥香っ!」


優ちゃんの声が
こだました…。



私の手をは強く引っ張られ


目の前には…

男物のワイシャツの白。




「ゆ…うちゃん?」






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