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あなたとふたり
第27章 月日が経っても変わらない
「へぇー遥香の五年前の彼氏どんな人?」
頬杖をついて可愛く聞く香織に
またもや静かな雰囲気になった。
香織とは昔話はあまりしなかった。
康太と会わせたのもここ最近だった…。
「どんな人って……普通の人よ。」
「俺だよ。」
ニヤッと笑う康太に私は睨みつけた。
「嘘ーーー!?」
大声で驚く香織の口を私は塞いだ。
「嘘よっ!嘘っ!
私の彼は康太の友達だった人!」
「だよ。俺がこんな女と付き合うか」
康太はそう言って残りのビールを、
ぐいっと飲み干した。
「だよねぇ。遥香と康太君、お似合いだけど
釣り合わない♡」
こいつーっ。
少し殺意を覚えたわ。
確かに私は…
康太と別れてから
誰とも付き合っていない。
優ちゃん以上の人は出てこなかったと言う
単純な理由だけなんだけれど…