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あなたとふたり
第27章 月日が経っても変わらない
オシャレなストライブのスーツを身に纏い
少し短髪になったけれど
斜めに流れる前髪は変わらない…。
5年経って男の色気がぐんと増していた。
「…なっ…何で…」
「外部戦力。助っ人は俺。
そして、お姫様を助けに来た」
ニヤッと笑う顔は何一つ変わってない。
「もうちょっと早くに会いたかったけど
俺、超がつくくらい忙しかった。
やっと今終わった。
お前が残業しててくれて助かった。」
エレベーターに乗らなかった彼は
階段で降りてきたのだろうか…
額には汗が滲んで
ハァと息を乱していた。
「遥香、誰かのものになってねぇーだろうな」
「なるわけないでしょ。
待ってたのよ。あなたを」
クスッと二人して笑った。