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あなたとふたり
第27章 月日が経っても変わらない
5年ぶりにみる優ちゃんに
胸がときめいていた。
何も変わらないこの気持ち…。
「ほら。携帯…
デスクに忘れてた。」
「あっありがと…」
「今日の資料倉庫でファイルとったの
俺だって気付いた?」
「あ…あれ、優ちゃんだったんだ…」
「あそこで気付かれたら…
俺、襲う自信あったからやめた」
「5年間…何してたの?」
「仕事」
「どこにいたの?」
「前と同じ」
「なら、遥香。」
優ちゃんが低い声で呟いた。
「何で、5年間…
連絡してこなかった?」
「…いつか会えるって…
優ちゃんが言ったんじゃない…」
連絡したかった…
会いたかった…
でも、
あなたがそれをダメだと言ったのよ?
いつか会える日まで待てって…
「よく頑張った」
ポンッと優しく私の頭に手をのせた。