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あなたとふたり
第27章 月日が経っても変わらない
「…優ちゃんだって…
連絡してくれなかった…」
「俺は遥香を信じてた…
もし、遥香が他の誰かのものになってたら
それも運命だと思ってた…。
会えば…抱きしめたくなる…
側に置いときたくなる…
きっと…
あの時の俺は
遥香を籠に閉じ込めてしまってた…」
「でも…五年なんて長すぎる…」
「悪りぃ…。……」
「優ちゃん。立ち話もなんだから
ご飯食べ行かない?」
「あぁ。」
「居酒屋でいい?奢るわ」
私はフフンと鼻を鳴らすと
優ちゃんはアホかと優しく笑った。
居酒屋へ着くと
いつもの場所へと案内される。
マスターが
「あら?新しい顔だね。
彼氏かい?」と聞いてきた。
私は否定もせず
「そんなとこ」
と答えると後ろから入ってきた
優ちゃんは、ペコッと会釈していた。