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あなたとふたり
第29章 あの時のペアリング
急いで紙袋をくしゃくしゃと丸めると
デスクの一番下の引き出しにしまい込んだ。
「なっ…中見た!?」
「中までは見ないわよ。
でも彼が朝一で置いてったみたいよ」
フフフと笑いながら香織は
パソコンの電源を入れた。
〜〜何でデスクの上なのよ〜!
バレバレじゃない!!
私は立ち上がりすぐに優ちゃんを探し出した。
隣の部所にはそれらしき姿は見当たらない。
また外回りかな〜と思っていると
エレベーターがこの階で止まった。
そして中から
今日もかっこいいスーツで決めた優ちゃん。
「…おはようございます…」
「あぁ。」
怒る気だったのに目の前にすると何も言えなかった。
横を通り過ぎ、全面ガラスばりのドアの前で
立ち止まり優ちゃんはこっちを向いた。
「あぁ。矢野さん。
アレ、気に入ってくれた?」
口角を上げイタズラっ子ような顔で
こちらを向く。
「…っ、そのことなんですけど!!」
堪らず優ちゃんに詰め寄ると
優ちゃんは涼しい顔をして
「楽しみにしてる。」
そう耳元で呟き中へと入ってしまった。
「…もう…」
中で同僚たちと笑っている優ちゃんをしばらく見て…
私はデスクへと戻った。
デスクの一番下の引き出しにしまい込んだ。
「なっ…中見た!?」
「中までは見ないわよ。
でも彼が朝一で置いてったみたいよ」
フフフと笑いながら香織は
パソコンの電源を入れた。
〜〜何でデスクの上なのよ〜!
バレバレじゃない!!
私は立ち上がりすぐに優ちゃんを探し出した。
隣の部所にはそれらしき姿は見当たらない。
また外回りかな〜と思っていると
エレベーターがこの階で止まった。
そして中から
今日もかっこいいスーツで決めた優ちゃん。
「…おはようございます…」
「あぁ。」
怒る気だったのに目の前にすると何も言えなかった。
横を通り過ぎ、全面ガラスばりのドアの前で
立ち止まり優ちゃんはこっちを向いた。
「あぁ。矢野さん。
アレ、気に入ってくれた?」
口角を上げイタズラっ子ような顔で
こちらを向く。
「…っ、そのことなんですけど!!」
堪らず優ちゃんに詰め寄ると
優ちゃんは涼しい顔をして
「楽しみにしてる。」
そう耳元で呟き中へと入ってしまった。
「…もう…」
中で同僚たちと笑っている優ちゃんをしばらく見て…
私はデスクへと戻った。