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あなたとふたり
第29章 あの時のペアリング
「…気安く話しかけないで…目立つから」
私は腕を払うと
早足で外へと向かった。
「おいっ!何なんだよ。」
後ろを追いかけてくる優ちゃんに
「来ないでよ!たらしっ!」
思い切り叫んでやった。
周りの目線も私たちへと向けられる。
「だからっ何なんだって!」
優ちゃんが後ろから声をかけていたが
それも無視して私は一人で歩き出した。
頭の中も心の中もグチャグチャで
全く整理がついていなかった。
ただ今は優ちゃんの顔も見たくなかった…。