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あなたとふたり
第29章 あの時のペアリング
その日の私は定時でピッタリ上がった。

帰り際、隣の部所へ目をやると
まだ忙しそうに優ちゃんはパソコンへ向かっていた。



昼間の優ちゃんを思い出して…
少し申し訳なく思いはじめていた。



…もしかしたら何か訳があるのかも知れない…



そう思って私は紙袋を鞄の中へ入れ、
優ちゃんのマンションへと向かうことにした。





何時になるかもわからない彼を待つのは
大変だとわかっていた為、一応
メールを入れておいた。



『マンションの前で待ってます』



するとすぐに返信があった。



『18時には終わらせる。』




帰ったらちゃんと昨日の事を聞こうと
心に決めて私は一足先にマンションへと向かった。
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