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あなたとふたり
第29章 あの時のペアリング
しかし…約束の18時になっても
優ちゃんからの連絡はなく…
何かトラブルがあったのではないかと
連絡もせずマンションのエントランスで待つ。
ポツポツと外は雨が降り始め…
5月の夜はまだ少し肌寒かった。
どれくらい待ったのだろうか…。
エントランスの玄関で待つ私を
何人かが不審そうに見ていった。
うずくまり…腕時計に目をやった。
いつの間にか時刻は21時だった。
「私、3時間も待ってる…
ストーカーみたい…。」
自分の行動に笑いが出てきた。
「帰ろ…」
そう立ち上がった時だった。
勢いよくマンションの入り口の扉が開いた。
そこには雨で濡れて
髪からポタポタと雫を垂らし
息を切らしている優ちゃん。
「悪りぃ…もう会えないかと思った…」
私はこの人を何度走らせたんだろ。
肩で息をしている優ちゃんは
相当急いでここまで来たみたいだった。
「待ってないよ…大丈夫。」
そう言うと優ちゃんは私を抱きしめた。
優ちゃんの体は雨で濡れて冷たくて
私の体にもその冷たさが伝わった。
優ちゃんからの連絡はなく…
何かトラブルがあったのではないかと
連絡もせずマンションのエントランスで待つ。
ポツポツと外は雨が降り始め…
5月の夜はまだ少し肌寒かった。
どれくらい待ったのだろうか…。
エントランスの玄関で待つ私を
何人かが不審そうに見ていった。
うずくまり…腕時計に目をやった。
いつの間にか時刻は21時だった。
「私、3時間も待ってる…
ストーカーみたい…。」
自分の行動に笑いが出てきた。
「帰ろ…」
そう立ち上がった時だった。
勢いよくマンションの入り口の扉が開いた。
そこには雨で濡れて
髪からポタポタと雫を垂らし
息を切らしている優ちゃん。
「悪りぃ…もう会えないかと思った…」
私はこの人を何度走らせたんだろ。
肩で息をしている優ちゃんは
相当急いでここまで来たみたいだった。
「待ってないよ…大丈夫。」
そう言うと優ちゃんは私を抱きしめた。
優ちゃんの体は雨で濡れて冷たくて
私の体にもその冷たさが伝わった。