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あなたとふたり
第29章 あの時のペアリング
「優ちゃん…ずぶ濡れ…
風邪ひいちゃうよ?」
「ごめんな…待たせてばっかで…」
「大丈夫。ちゃんと来てくれたじゃない?」
私は優ちゃんの背中へ腕を回し
ポンポンっと背中を叩いた。
優ちゃんは少しだけ笑い
私の首筋へと顔を埋めた。
「部屋…行こうか」
「うん…」
優ちゃんはシャワーを浴びに
浴室へと向かった。
私は部屋を見回した。
優ちゃんが殺風景な
生活感のないこの部屋からあの黒い箱が
みつかるわけなかった…
「はぁ。直接聞くしかないのかなぁ〜」
ソファーにもたれ左腕を高々と上げ
自分の左薬指に光る指輪を眺めていた。
「コレをつけてるなんて…
優ちゃん…気づいてないだろうな…」
「…気付いてたよ」
そっと後ろから声がした。
風邪ひいちゃうよ?」
「ごめんな…待たせてばっかで…」
「大丈夫。ちゃんと来てくれたじゃない?」
私は優ちゃんの背中へ腕を回し
ポンポンっと背中を叩いた。
優ちゃんは少しだけ笑い
私の首筋へと顔を埋めた。
「部屋…行こうか」
「うん…」
優ちゃんはシャワーを浴びに
浴室へと向かった。
私は部屋を見回した。
優ちゃんが殺風景な
生活感のないこの部屋からあの黒い箱が
みつかるわけなかった…
「はぁ。直接聞くしかないのかなぁ〜」
ソファーにもたれ左腕を高々と上げ
自分の左薬指に光る指輪を眺めていた。
「コレをつけてるなんて…
優ちゃん…気づいてないだろうな…」
「…気付いてたよ」
そっと後ろから声がした。