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あなたとふたり
第5章 あなたの隣
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次の日は始業式。


夏休みも学校に来ていた私たちに取っては
特に何も変わらない。


「おはよー。」

「おはよー。」


朝の何気ない挨拶を皆がする。



そこに康太も入ってきた。


「おはよ。康太。」

「おはよ。」


いつから、私と康太は
こんなに、気まずくなったんだろ。


「昨日ごめんな」

「えっ?何で謝るの?

彼女も見れたし良いよ〜。

可愛い彼女だね〜」


「なんだよ。それー」



「あっ。そういえば、遥香たち
この前の俺の記録大会来てたんだろ?」



「……えっ?」



一気に心臓が音を大きくする。



「優梨が見たって。
だから、付き合ってるって思ってたみたいだったよ。


で、遥香…

あそこで何してた?」



「…なっ、何って…

康太を見に…」


「俺も…


見てたよ。」


「…何…を?」



「遥香と優…



ドクドクっ…
ドクドクっ…

心臓が一層早く脈を打つ。


「キ「キスしてたよ」

バンっっー。

机に手を誰かがついた。


突然の声に驚いて顔を上げると
そこには優ちゃんが立っていた。

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