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あなたとふたり
第5章 あなたの隣
その日、優ちゃんは学校には
戻って来なかった。
携帯で電話をしてもメールをしても
出なかったし、返事もなかった。
「遥香。」
呼び止められて振り向くと康太がいた。
「優、連絡ついた?」
私は首を横に振る。
「ごめんな。」
「やだ。康太、私には謝ってばっかり。」
2人で少し笑った。
「なぁ…遥香。
優のこと好きなの?」
「………………………」
康太は何も気付いていない。
この12年間の想いも。
優ちゃんの優しさも。
「………好きだよ。
友達だからね。」
「康太も…好きだよ。
友達だから。」
「康太も優ちゃん好きでしょ?」
「あぁ。遥香、お前も好きだよ。」
ーーーーーーっ!
反則だよ。康太。
「康太君ー帰ろっ!あっ。遥香さん」
康太の腕に絡む優梨ちゃん。
相変わらず可愛い。
「優梨、俺、先生に呼ばれてるから
少し待ってて。」
私と優梨ちゃんを残し
康太は行ってしまった。
「ねぇ。優ちゃんと付き合ってるの?」
さっきまでの男に媚びるような高い声とは
裏腹に低い声が私に届いた。
「……えっ。付き合ってないよ。」
「なら、どうしてキスしてたの?
キスだけじゃないですよね?
優ちゃんが弄んでるのかと思ったけど
もしかして、あなたが弄んでるの?」
なっ…何この子!!
戻って来なかった。
携帯で電話をしてもメールをしても
出なかったし、返事もなかった。
「遥香。」
呼び止められて振り向くと康太がいた。
「優、連絡ついた?」
私は首を横に振る。
「ごめんな。」
「やだ。康太、私には謝ってばっかり。」
2人で少し笑った。
「なぁ…遥香。
優のこと好きなの?」
「………………………」
康太は何も気付いていない。
この12年間の想いも。
優ちゃんの優しさも。
「………好きだよ。
友達だからね。」
「康太も…好きだよ。
友達だから。」
「康太も優ちゃん好きでしょ?」
「あぁ。遥香、お前も好きだよ。」
ーーーーーーっ!
反則だよ。康太。
「康太君ー帰ろっ!あっ。遥香さん」
康太の腕に絡む優梨ちゃん。
相変わらず可愛い。
「優梨、俺、先生に呼ばれてるから
少し待ってて。」
私と優梨ちゃんを残し
康太は行ってしまった。
「ねぇ。優ちゃんと付き合ってるの?」
さっきまでの男に媚びるような高い声とは
裏腹に低い声が私に届いた。
「……えっ。付き合ってないよ。」
「なら、どうしてキスしてたの?
キスだけじゃないですよね?
優ちゃんが弄んでるのかと思ったけど
もしかして、あなたが弄んでるの?」
なっ…何この子!!