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あなたとふたり
第1章 ふたり
授業が始まり次の担当の先生が
教室へと入ってきた。
皆が一斉に立ち上がり
起立と礼をする。
ガタガタと椅子が音を出し
また、皆が座る。
私はその間も窓際の席から
この真夏の青空を見上げていた…。
シーンと静まり返りただひたすら
先生の声のみが響く。
隣をチラッと見ると
さっきまで暑さで項垂れていた優ちゃんが
真面目な顔でペンを走らせている。
『綺麗な横顔…。』
心の中でふとそう思うと
バチっと優ちゃんと目があった。
いつもの口角を上げる笑みを見せ
声には出さず口の動きのみで私に告げる。
『見とれるな。バーカ』
「なっ…!!」
大きな声を出してしまった私は慌てて口を覆う。
「こらー。矢野。集中しろよ〜。」
「すいません…。」
素直に謝るその横で
優ちゃんが肩を揺らし笑いに耐えている。
あー。ムカつく!
優ちゃんを睨むと
その後ろの視界で
康太と目があった。
あっ……。
康太はしばらく私をみて
フッ…と笑いまた自分の机へと視線を移す。
優ちゃんがそれに気付いているなんて
全く考えていなかった。
教室へと入ってきた。
皆が一斉に立ち上がり
起立と礼をする。
ガタガタと椅子が音を出し
また、皆が座る。
私はその間も窓際の席から
この真夏の青空を見上げていた…。
シーンと静まり返りただひたすら
先生の声のみが響く。
隣をチラッと見ると
さっきまで暑さで項垂れていた優ちゃんが
真面目な顔でペンを走らせている。
『綺麗な横顔…。』
心の中でふとそう思うと
バチっと優ちゃんと目があった。
いつもの口角を上げる笑みを見せ
声には出さず口の動きのみで私に告げる。
『見とれるな。バーカ』
「なっ…!!」
大きな声を出してしまった私は慌てて口を覆う。
「こらー。矢野。集中しろよ〜。」
「すいません…。」
素直に謝るその横で
優ちゃんが肩を揺らし笑いに耐えている。
あー。ムカつく!
優ちゃんを睨むと
その後ろの視界で
康太と目があった。
あっ……。
康太はしばらく私をみて
フッ…と笑いまた自分の机へと視線を移す。
優ちゃんがそれに気付いているなんて
全く考えていなかった。