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あなたとふたり
第7章 優しい手と優しい唇
「もう!康太!
彼女いるんだからっ!」
「俺、帰国子女だからっ!」
「バカァー!」
2人ではしゃぎながら帰るこの道は
とてもとても短く感じた。
「遥香。
苦しくなったら言えよ。」
「苦しくなったら?」
康太の言う意味が全くわからない。
「あぁ。『友達』でいる事が
辛くなったら俺に言えよ。」
ーーー康太。
私はもうずっとずっと苦しいよ…。
「なにそれっ。」
はぐらかすのに必死だった。
きっと、これ以上康太といると
泣いてしまいそうだった。
「康太っ。もうここでいいよ。
康太んちはあっちだから!」
逃げるように帰ろうとした。
けれど…
その手を康太が、引っ張り
私はそのまま康太から抱きしめられた。
「っもぅ!やだ!康太っ!」
「お前の心臓すごい音。
なんで?」
「なんでって…そんなの…。」
私は何も言えなかった。
「遥香はいつも俺の側で笑ってたよな。」
えっ?
「なのに、遥香は
優の側で笑うようになった。
少し、ムカつく。」
「康太…それって…。」
康太は抱きしめる力を強めた。
「『幼馴染み』って辛いな…。」
「大丈夫だよ。
切っても切れない縁だから。」
「遥香。ゴメンな。
お前を縛っているのは俺だな。」
「じゃまた明日。」
そう言い残し康太は私から離れて
歩いて行ってしまった。
ーーどう言うこと?
康太…どうしたの?
彼女いるんだからっ!」
「俺、帰国子女だからっ!」
「バカァー!」
2人ではしゃぎながら帰るこの道は
とてもとても短く感じた。
「遥香。
苦しくなったら言えよ。」
「苦しくなったら?」
康太の言う意味が全くわからない。
「あぁ。『友達』でいる事が
辛くなったら俺に言えよ。」
ーーー康太。
私はもうずっとずっと苦しいよ…。
「なにそれっ。」
はぐらかすのに必死だった。
きっと、これ以上康太といると
泣いてしまいそうだった。
「康太っ。もうここでいいよ。
康太んちはあっちだから!」
逃げるように帰ろうとした。
けれど…
その手を康太が、引っ張り
私はそのまま康太から抱きしめられた。
「っもぅ!やだ!康太っ!」
「お前の心臓すごい音。
なんで?」
「なんでって…そんなの…。」
私は何も言えなかった。
「遥香はいつも俺の側で笑ってたよな。」
えっ?
「なのに、遥香は
優の側で笑うようになった。
少し、ムカつく。」
「康太…それって…。」
康太は抱きしめる力を強めた。
「『幼馴染み』って辛いな…。」
「大丈夫だよ。
切っても切れない縁だから。」
「遥香。ゴメンな。
お前を縛っているのは俺だな。」
「じゃまた明日。」
そう言い残し康太は私から離れて
歩いて行ってしまった。
ーーどう言うこと?
康太…どうしたの?