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あなたとふたり
第7章 優しい手と優しい唇
「明日、部活が始まる前に
部室に来てよ。わたしが鍵もってるから。」
「何でだよ。」
「優ちゃんが、忘れられないのよ♡」
優梨ちゃんの表情はコロコロと変わる。
「なら明日ね、優ちゃん。」
そう言って、優梨ちゃんは帰ってしまった。
何が何だかわからずに
呆然としていると頭上から声がした。
「盗み聞きなんて悪趣味だよ。矢野さん」
ギクーーっ!!!
恐る恐る上を見上げると
恐ろしく不機嫌な優ちゃん。
「ゆっ優ちゃん…。」
「お前っ!何やってんの!
こんな時間に!誰かに襲われたらどーすんだよ!
お前みたいな女でも女なんだよ!」
凄い勢いで私に食ってかかってくるけど
とてつもなく、失礼なこと言ってますよね?
「ったく。送ってく。」
「ーーーっいい!」
「はぁ!?」
「1人で帰れる!」
「アホか!」
「帰れるもんっ!」
私、なんでムキになってるんだろ。
だって、凄く胸が締め付けられる。
「康太の彼女を奪うような気持ち悪い男と
帰りたくないーーーっっ!」
あっ。
「………………」
「………………」
「ゆうちゃ…」
「そうかよ。悪かったな。
気持ち悪い男で」
優ちゃんは私とは反対の方を向き
歩き出した。
「優ちゃん!待って!
違うの!」
ムシャクシャしてたんだよ…
本心じゃないの…
優ちゃん…!
私の心の声は届かなかった。
「遥香。俺に近付くな。
俺は今、遥香を簡単に
傷つけてしまう。」
それ以上は何も言わず
優ちゃんは足早に帰って行った。
部室に来てよ。わたしが鍵もってるから。」
「何でだよ。」
「優ちゃんが、忘れられないのよ♡」
優梨ちゃんの表情はコロコロと変わる。
「なら明日ね、優ちゃん。」
そう言って、優梨ちゃんは帰ってしまった。
何が何だかわからずに
呆然としていると頭上から声がした。
「盗み聞きなんて悪趣味だよ。矢野さん」
ギクーーっ!!!
恐る恐る上を見上げると
恐ろしく不機嫌な優ちゃん。
「ゆっ優ちゃん…。」
「お前っ!何やってんの!
こんな時間に!誰かに襲われたらどーすんだよ!
お前みたいな女でも女なんだよ!」
凄い勢いで私に食ってかかってくるけど
とてつもなく、失礼なこと言ってますよね?
「ったく。送ってく。」
「ーーーっいい!」
「はぁ!?」
「1人で帰れる!」
「アホか!」
「帰れるもんっ!」
私、なんでムキになってるんだろ。
だって、凄く胸が締め付けられる。
「康太の彼女を奪うような気持ち悪い男と
帰りたくないーーーっっ!」
あっ。
「………………」
「………………」
「ゆうちゃ…」
「そうかよ。悪かったな。
気持ち悪い男で」
優ちゃんは私とは反対の方を向き
歩き出した。
「優ちゃん!待って!
違うの!」
ムシャクシャしてたんだよ…
本心じゃないの…
優ちゃん…!
私の心の声は届かなかった。
「遥香。俺に近付くな。
俺は今、遥香を簡単に
傷つけてしまう。」
それ以上は何も言わず
優ちゃんは足早に帰って行った。