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あなたとふたり
第9章 空白の2ヶ月
………………………………
相変わらず遥香とは話さないままだった。
朝、教室に入れば
玲奈と笑う遥香が目に入る。
本当に自然と避けてしまっていた。
机が隣の遥香はいつも真剣に授業を受けていた。
手を伸ばせば…
届く距離にいるのに…
遥香が先に帰った日は決まって
自分の席から手を伸ばす。
やっぱり…
届くんだ…。
俺の手は虚しく空を切る。
何もないのだから
当たり前なんだけど。
「お前、毎日毎日
気持ち悪いな」
ふと後ろから声をかけられた。
「あっ?…康太かよ。
何だよ。」
「遥香、泣かせんなよ。
何があったんだよ。」
そう言われて、おれの頭の中には
あの日がフィードバックする。
俺の中でやらしい顔を向ける
目の前のこいつの彼女と
あの恐怖にに満ちた遥香の顔。
「……遥香は笑ってんじゃん」
少なくとも俺の前以外では…。
「お前馬鹿だろ。」
相変わらず遥香とは話さないままだった。
朝、教室に入れば
玲奈と笑う遥香が目に入る。
本当に自然と避けてしまっていた。
机が隣の遥香はいつも真剣に授業を受けていた。
手を伸ばせば…
届く距離にいるのに…
遥香が先に帰った日は決まって
自分の席から手を伸ばす。
やっぱり…
届くんだ…。
俺の手は虚しく空を切る。
何もないのだから
当たり前なんだけど。
「お前、毎日毎日
気持ち悪いな」
ふと後ろから声をかけられた。
「あっ?…康太かよ。
何だよ。」
「遥香、泣かせんなよ。
何があったんだよ。」
そう言われて、おれの頭の中には
あの日がフィードバックする。
俺の中でやらしい顔を向ける
目の前のこいつの彼女と
あの恐怖にに満ちた遥香の顔。
「……遥香は笑ってんじゃん」
少なくとも俺の前以外では…。
「お前馬鹿だろ。」