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あなたとふたり
第9章 空白の2ヶ月
「優ちゃんの『優』…」
優梨が言い出した言葉にドキッとした。
「優ちゃんの…なんだよ。」
「ううん。私が追いかけて来たのは
優ちゃんの『優』と
私の優梨の『優』って一緒じゃない?」
俺は優梨から目を離せなかった。
「優ちゃんの苦しみとかわかんなかったけど
私の『優しさ』で優ちゃんにも『優しさ』が
取り戻せたらなって…
子供みたいに考えてた。
2人ならなんとかなるって!」
優梨は照れ臭そうに話していた。
こいつは、こうやって笑うのか…。
いつも俺の腕の中で苦しそうにして
やらしく喘いでいただけだった。
「でも、違ったね。」
「優ちゃんは、最初から
誰よりも優しかった」
「不器用だから…。
優ちゃんは。」
そう言って優梨はニコッと笑った。
俺はなぜだか無性に苦しくなって
優梨を抱きしめた。
「優ちゃん?」
同じ呼び方で健気に笑う…
「…悪かったな」
「私、幸せだったよ。」
俺の世界は暗闇で
遥香がいたから
光を浴びた。
近くの光には気付きもしないで
光ごと闇に引きずってしまっていた。
優梨が言い出した言葉にドキッとした。
「優ちゃんの…なんだよ。」
「ううん。私が追いかけて来たのは
優ちゃんの『優』と
私の優梨の『優』って一緒じゃない?」
俺は優梨から目を離せなかった。
「優ちゃんの苦しみとかわかんなかったけど
私の『優しさ』で優ちゃんにも『優しさ』が
取り戻せたらなって…
子供みたいに考えてた。
2人ならなんとかなるって!」
優梨は照れ臭そうに話していた。
こいつは、こうやって笑うのか…。
いつも俺の腕の中で苦しそうにして
やらしく喘いでいただけだった。
「でも、違ったね。」
「優ちゃんは、最初から
誰よりも優しかった」
「不器用だから…。
優ちゃんは。」
そう言って優梨はニコッと笑った。
俺はなぜだか無性に苦しくなって
優梨を抱きしめた。
「優ちゃん?」
同じ呼び方で健気に笑う…
「…悪かったな」
「私、幸せだったよ。」
俺の世界は暗闇で
遥香がいたから
光を浴びた。
近くの光には気付きもしないで
光ごと闇に引きずってしまっていた。