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金の月銀の月
第6章 break with my past
何も無い新居だった。
一から揃えなくちゃ。

一から揃える引っ越しは大変だが
今の美枝子は忙しいくらいの方が気が紛れて良かったのだった。

夫は離婚をしたがっていた。
一真の存在が消えた今、美枝子が離婚を急ぐ理由は無かった。
璃子が20歳になるまでは離婚はしないつもりだった。

経済的にもその方がいいと思っていたからだ。

あと、4年とちょっと…

夫が話し合いをしたいと連絡をよこしていたのだ。


昼間はあんなに忙しなく動いている美枝子は
夜、自室に入ると急に胸が締め付けられ
眠れないるのだった。

一真との楽しい時間を思い出し、激しく抱き合った時間を思い出していた。

「一真…さん。。」

一真に抱かれたくて堪らなくなる。

「一真さん…一真…」

一真との優しく激しく抱き合った事を思い出していた。

自分の下着の中に手を入れ乳首を捏ねる。

「一真さん…もっと…もっと…」

片手は股間を探る

一真がしてくれたように自分で触ってみた。
クリトリスを指先で弾いたり、転がしたり、摘んだり。

身体は感じているが、なかなか一真がしてくれたように心の中から感じない。

「一真さん…」

人差し指を膣に向かい滑らせると、ヌルッとした。

「ああ…こんなに濡れて…一真さんがしてくれた時はもっと濡れていたのかしら…」

美枝子は膣に指先を入れた。
そして、目を瞑り一真を思い浮かべていた。

「一真さん…」

最初は指先を動かしていたが、
だんだんと腰もクネクネと動き出した。

「一真さん。会いたい…私を抱き締めにきて…」

一真とのセックスでの絶頂と感覚とは違い
満足しない絶頂だった。

美枝子は身体を丸めて泣いていた。






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