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金の月銀の月
第6章 break with my past
マンションのエレベーターで、貰った名刺を取りだし、連絡先を見た。

下の方に手書きでLINEのIDが書かれていた。

美枝子は、スマホを取りだしIDを打ち込み、お礼を言った。

『先程はありがとうございました。ご馳走様でした。とても楽しい夜でした。』

部屋の鍵を開けているときに、返信があった。

『こちらこそ、天使がバーに舞い降りてきて、楽しかったよ。』

『天使じゃないですよ。』

『じあ、聖母?』

『酔ってますね。』

『あなたに酔いました。』

『次は私がご馳走しますね。』

『次があるんだ。良かった。楽しみにしていますね。』

『ご迷惑でなければ。』

『首を長くして待ってるよ。』

『おやすみなさい。』


美枝子は穏やかな気持ちで久しぶりに眠れた。

誰かに依存するんじゃなくて
自分でちゃんと生きないといけない!

美枝子は強くなろうと思った。

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