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金の月銀の月
第6章 break with my past
その日の夜、璃子は彼氏を連れてきたのだった。

玄関のドアを、開けると美枝子は驚いた。
一真が立っていたのだった。

一真も美枝子が彼女の母親だとは知らなかったようで驚いていた。

でも、何故?
年齢も離れているし、
第一接点がないじゃない?


「ママ?」

一真を見て驚いている美枝子に璃子は

「一真さん。あの、駅の近くの喫茶店をしているの。」

(知ってる。。。)

「たまに寄って、マスターと話しをするようになって…ママ?家に入っていい?」

美枝子は茫然としていた。

「ママ?」

「あ…家に?」

「璃子ちゃん、お母さんは僕がかなり歳上だから驚いているんだよ。」
一真は、璃子に言った。

「歳なんて関係ないわよ。どれくらい愛しあっているかが問題よ。」
知ったふうな事を言う我が子に、美枝子はどうやって一真から引き離すかを考えていた。

「一真さん、入って。」
璃子は一真の手を引っ張り家に案内した。

一真は一瞬美枝子の腕を握り締めた。

美枝子は一真の方を悲しい目をして見つめたのだった。
一真もまた悲しい目をして美枝子を見つめた。
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