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金の月銀の月
第6章 break with my past
美枝子はキッチンに行き、お茶を入れた。
「ママ、一真さんはとても上手にお茶を入れるのよ。」
璃子ははしゃいでいた。
璃子はまだ16歳。何故10以上離れた男に?
美枝子はずっと黙っていた。
一真も口数が少なかった。
璃子だけがいつもクールだが
一真を前にし、必死で母親に認めて貰おうと一真を褒めていた。
璃子がトイレに立つと、一真は話し始めた。
「あの後。美枝子さんにそっくりな璃子ちゃんが俺の前に現れ、美枝子さんを忘れられなくて…璃子ちゃんにあなたの面影が…親子だったんだ。考えもしなかった。」
「一真さんから、璃子に別れを言って下さいね。」
美枝子は冷たく言った。
「美枝子さんが消えてしまい、俺…だから…」
キッチンにいる美枝子に一真は近付いた。
「人妻と不倫をするような人と娘は付き合わせられません。分かって下さい。」
「じゃあ、美枝子さんが俺の傍にいてくれる?」
「もう、終わったことよ。」
「終わってないよ?俺はまだ終わってないんだ。」
美枝子は一真を見ずに
「あなたが終わらせたのに」
泣きそうなのを堪えながら美枝子は言った。
「ママ、一真さんはとても上手にお茶を入れるのよ。」
璃子ははしゃいでいた。
璃子はまだ16歳。何故10以上離れた男に?
美枝子はずっと黙っていた。
一真も口数が少なかった。
璃子だけがいつもクールだが
一真を前にし、必死で母親に認めて貰おうと一真を褒めていた。
璃子がトイレに立つと、一真は話し始めた。
「あの後。美枝子さんにそっくりな璃子ちゃんが俺の前に現れ、美枝子さんを忘れられなくて…璃子ちゃんにあなたの面影が…親子だったんだ。考えもしなかった。」
「一真さんから、璃子に別れを言って下さいね。」
美枝子は冷たく言った。
「美枝子さんが消えてしまい、俺…だから…」
キッチンにいる美枝子に一真は近付いた。
「人妻と不倫をするような人と娘は付き合わせられません。分かって下さい。」
「じゃあ、美枝子さんが俺の傍にいてくれる?」
「もう、終わったことよ。」
「終わってないよ?俺はまだ終わってないんだ。」
美枝子は一真を見ずに
「あなたが終わらせたのに」
泣きそうなのを堪えながら美枝子は言った。