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金の月銀の月
第6章 break with my past
産婦人科は意外に混んでいた。

妊婦が何人かいて皆、お腹を時々触ったり見つめたりしながら順番を待っていた。

「赤ちゃんか…私はまだ産めるのかしら…」
36歳になった年齢を考えていた。

もし、いま薬を貰わずに妊娠したら…

一真の子供…
きっと可愛いだろうなぁ。

一真の事を好き

好き?

好きだと思い込んでいるだけ?

一真が、私を必要と言ってくれるから好きなのか…


それとも
一真との激しいセックスがしたくて堪らなくて好きなのか…


ん…
一真は本当に私を好きなのか…

好きな人を悲しませるような事を平気で普通はしない…


ああ…


美枝子の方を、見ている女性がいた。

夫の不倫相手だった。

「あ…妊娠したっ言っていたな…」

母子手帳はまだ貰えて無いのかしら…
あ…そう言えば
母子手帳に親の名前が書かれるんだ

父親と違う名前かぁ。。

赤ちゃんには罪は無いものね…

美枝子は不倫相手に気づかない振りをしていた。
話すことも無いし…

美枝子は名前を、呼ばれ診察室に入った。

そして医師に避妊に失敗したと伝えたのだった。

いろいろ注意を受けて
そして診察室を出た。


自分も不倫していたのに
酷い女だなぁ。。。

美枝子は苦笑いをした。

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