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金の月銀の月
第6章 break with my past
美枝子が蠢き出すと、山田は美枝子の名前を呼んだ。
美枝子は目を開けると
今の現状が理解出来ずにいた。

「美枝子さん、大丈夫ですか?」

山田が美枝子を抱き抱えている…

鰻を食べ…
気分が悪くなり
家に帰り…

家に?

「一真さん!」
美枝子は急に思い出し、起き上がろうとした。

美枝子は呼吸が荒くなり、過呼吸になっていた。

「大丈夫だから…大丈夫。美枝子さん。私がいるから…」
山田は美枝子の背中を優しく摩っていた。

「璃子が…はあっあああ…璃子が…」

「璃子?娘さん?」

美枝子は頷いた。

「璃子を迎えに…行かないと…」
美枝子は立ち上がろうとした。

が、力が入らず、一人では立ち上がれなかった。

「美枝子さん。。落ち着いて。ゆっくり…ゆっくり。」

山田は詳しくは分からなかったが、
美枝子に乱暴した相手は美枝子の娘と一緒にいる…
美枝子は娘を連れ返したい…

「美枝子さん、警察に…」
美枝子は首を振った。

「娘さんが、美枝子さんの二の舞になるかも知れないんですよ。」
山田は厳しく美枝子に言った。

美枝子は暫く考え
「一度、本人に璃子を帰すように言うわ。それでもダメなら、警察に…」

美枝子は一真に電話をした。

「美枝子?美枝子かい?」

「璃子を…璃子をかえして。」

「美枝子が俺のものになる?」

「ならないわ。私は私よ。だから、璃子を。」

「美枝子の代わりに璃子を俺のものにする。」

「それは、ダメよ。璃子を私の元に戻さないと、警察に誘拐だと通報するわ。」

「俺と美枝子の関係がバレるぞ。」

「仕方ないわ。それで璃子が戻るなら…まだ、16歳なのよ。」

美枝子は低い声で一真に話した。

「璃子はどこ?」

「…。」

「最後よ。璃子はどこ?」

「…。」

「分かったわ。警察に届けるわ。」





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