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金の月銀の月
第6章 break with my past
「…さん。美枝子さん?大丈夫ですか?」

美枝子を呼ぶ声に美枝子は気付いた。

「ん…。」

目を開けると山田が心配そうに、見ていた。

「あ…山田さん。どうしました?」

「璃子ちゃんが…」

「え?璃子が?」

「いやいや、璃子ちゃんから、お母さんと連絡が取れないって連絡が。」

「え?」

「璃子ちゃんが様子を見てと、連絡してきて。」

「まぁ。。ごめんなさい。寝入ってしまったわ。」

「璃子ちゃんがオートロックの番号と、郵便受けの番号を教えてくれて…鍵は郵便受けから…璃子ちゃんに連絡を入れてあげて下さい。」

美枝子は自分のバッグをどこに置いたか思い出していた。

ベッドから起き上がるとバスローブがはだけ落ちた。

「きゃあ!」

「あ…」

山田は急いでバスローブを拾い美枝子に掛けた。

その時に慌てて、美枝子の乳房に一瞬手が触れてしまったのだ。

「あ…ご…ごめん。」

「あ…い、いえすみません。。」

「バッグは、玄関に…持ってきますね。」

山田は玄関に投げるように置かれていたバッグを美枝子に渡した。

そして、美枝子はスマホを取り出すと
璃子から何度も電話もメールもラインも着信があった。

山田からも何度かあったのだ。

「今、何時かしら?」
美枝子は時間を確認すると午前1時だった。

「璃子はまだ帰ってない?」
美枝子は慌てた。

「事故で電車が止まり、普及が何時になるかわからないから、璃子ちゃんは友達の家に泊まるそうだよ。」

美枝子は山田の言葉に安心した。

美枝子は璃子に
「爆睡していた」と連絡を入れた。

璃子は安心したようで、スタンプだけ送り返してきた。



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