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金の月銀の月
第7章 Live in the present
3日もすると美枝子の身体の痛みは引いてきた。

璃子も安心し学校に通い部活も再開した。
山田も自宅に戻った。

まだ美枝子の身体の痣は残っていたので外には出られなかった。

美枝子は退屈になり、スマホを取り出した。
すると、一真から何件もメールやラインや電話の着信があった。

一真の事を忘れていた訳では無かった。
考えないようにしていたのだ。

山田との幸せな時間が大切だった。
山田といたら安心できた。

穏やかな時間が心地良かったからだ。


一真からの留守電の一真の声を聞くと、一真がとても愛しくなる。

「美枝子さん…美枝子…会いたいよ。」
留守電の一真からの切ない声のメッセージを聞くと
「私も会いたいわ。でも…。」
美枝子は胸が詰まり痛んだ。

スマホをテーブルに置き美枝子はそのまま返信をせずにいた。

そしてボーッと腕の打ち身痕を見つめていた。


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