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金の月銀の月
第7章 Live in the present
「璃子、お弁当を…」

「いらない」

二人の男と関係を持つ母親が汚く思えた。

自分の娘が母親の関係のある男に危険な目にあわされ、傷つけられたのに、その男を愛する母親は憎ささえ感じていた。

璃子は家を飛び出すような感じで家を出た。

マンションの下で山田と出会った。
璃子は母親が自分にひどい事をした男とまだ関係が続いている事を山田に言おうとしたが、
優しいこの男を傷付ける事が出来なかった。

母親が他に男がいる事を知ったら、山田はもう来てくれなくなる気がした。

山田を父親のように慕い、大好きになっていたからだった。

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