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金の月銀の月
第7章 Live in the present
学校を終えた午後4時、璃子は山田と待ち合わせをした。

山田の事務所の近くの喫茶店で、山田は璃子と会った。
璃子は山田の姿を見ると明るい笑顔で近づいた。

「元気出た?」
山田は璃子を見つめながら言った。

「ちょっと…ね」
璃子は言い返しミルクティーを頼んだ。

璃子は学校の話しやら友達の話し、アプリゲームの話しやら山田にしていた。
璃子の他愛もない話しを頷きながら興味深げに聞いていた。

そして、話しが途切れた時に
「ママと、何が?」
山田が尋ねると、アイスミルクティーの氷をストローでつつきながら、視線をグラスに落とした。

母親に会いたくない…話したくない…
そんな一点張りだった。

あんなに仲良しだったのに
きっと何か重い事情があるんだと山田は思った。

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