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第8章 Tomorro is another day

山田は急いで家に帰り、美枝子から預かった荷物を置いた。
璃子のお気に入りなのだろうか？テディベアのぬいぐるみが入っていた。

部屋のチャイムが鳴り、山田が玄関のドアを開けた。
すると璃子が山田目掛けて抱きついてきた。

「たろーさん、ただいま！」
そんな璃子が可愛く思えた。

抱きついた璃子はゆっくりと抱きついた腕を解くと、目を伏せた。
母親の美枝子の匂いが山田からしたのだった。

山田は気づいていなかった。

「ママが来たの？」
璃子が尋ねた。

「え？あ…あれ？」
山田は美枝子から預かった璃子の着替えの入った紙袋に目をやった。

「いや、取りに行ったんだ。」

「そう…」

璃子は部屋を見渡した。

「部屋が綺麗になってる…」

「ああ、今日はお手伝いさんが来る日だったから…女子高生の荷物が置かれていて、お手伝いさんも驚いただろうな。」

山田は笑いながら言った。


「ママと…ママと何を？」

「ん？あ…ああ、璃子を宜しくって。」

「そうじゃなくて！」

「璃子ちゃん？何を？」

璃子は涙を目にいっぱい溜めながら山田を見つめ、俯いた。

「璃子…」

山田は璃子を抱き寄せ、背中を優しく撫でた。