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金の月銀の月
第8章 Tomorro is another day
一週間程すると、璃子の高校の三者面談の日が来た。
璃子は母親と学校に行くのは嫌だったが、山田に窘められ、仕方なく時間を告げた。
学校の廊下にいると母親が来た。
一緒に住んでいるとよくわからないが、客観的に見た母親は同学年の子の母親より綺麗だった。
「璃子、元気だった?」
美枝子はプイと外を見た。
「璃子?何をそんなに?」
美枝子は璃子に尋ねた。
璃子は母親の問いにも答えなかった。
璃子が教室から呼ばれ、美枝子と教室に入った。
面談中に璃子は工学部を受験する事を初めて知った。
驚きながら璃子の横顔を見ると
美枝子の知る子供の璃子ではなく、大人になった璃子だった。
美枝子はただ璃子と担任の話しを聞いていただけだった。
話しを終え、美枝子は璃子と廊下に出ると
「璃子?工学部に?知らなかったわ…」
「ママは私を見た事が無かったでしょう?私を知ろうとしなかったしなかった…ママはママしか見ていなくて、ママはママしか愛さない人だから。」
璃子は冷たく言った。
美枝子は璃子の言葉に立ち竦み、前を歩く璃子を見つめていた。
璃子は母親と学校に行くのは嫌だったが、山田に窘められ、仕方なく時間を告げた。
学校の廊下にいると母親が来た。
一緒に住んでいるとよくわからないが、客観的に見た母親は同学年の子の母親より綺麗だった。
「璃子、元気だった?」
美枝子はプイと外を見た。
「璃子?何をそんなに?」
美枝子は璃子に尋ねた。
璃子は母親の問いにも答えなかった。
璃子が教室から呼ばれ、美枝子と教室に入った。
面談中に璃子は工学部を受験する事を初めて知った。
驚きながら璃子の横顔を見ると
美枝子の知る子供の璃子ではなく、大人になった璃子だった。
美枝子はただ璃子と担任の話しを聞いていただけだった。
話しを終え、美枝子は璃子と廊下に出ると
「璃子?工学部に?知らなかったわ…」
「ママは私を見た事が無かったでしょう?私を知ろうとしなかったしなかった…ママはママしか見ていなくて、ママはママしか愛さない人だから。」
璃子は冷たく言った。
美枝子は璃子の言葉に立ち竦み、前を歩く璃子を見つめていた。