この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
金の月銀の月
第8章 Tomorro is another day
美枝子はスーパーに寄り、いろんな食材を、買った。
あまりに、たくさん買い過ぎたので、タクシーに乗り自宅に向かった。
自宅と言っても、マンションでは無く、雅之と璃子と三人で暮らしていたあの家だった。
タクシーを降り自宅を見上げると
暗いどんよりとした印象の家になっていた。
庭木は伸び、花は枯れたまま、植木鉢は転がっていた。
美枝子は家の荒れ方に驚いていた。
玄関チャイムを鳴らしたが出てこない…
玄関ドアのノブに手を掛け、おろすと、玄関は鍵がかかっておらず、開いた。
玄関を開け、覗くと雅之の靴が玄関いっぱいに散らばっていた。
「こんにちは。」
返答は無かった。
「雅之さん?帰ってる?」
リビングの方から物音がした。
「いますか?…雅之さん?」
雅之が玄関まで出てきた。
「美枝子?」
「ああ…居たのね。良かった。」
「な…なにか?」
「あ…御飯を…御飯を一緒に食べようかと…」
スーパーの袋を見せた。
「そ…そうか。」
雅之は背を向けた。
「お…お邪魔しまする…」
久々の我が家は散らかり放題だった。
あまりに、たくさん買い過ぎたので、タクシーに乗り自宅に向かった。
自宅と言っても、マンションでは無く、雅之と璃子と三人で暮らしていたあの家だった。
タクシーを降り自宅を見上げると
暗いどんよりとした印象の家になっていた。
庭木は伸び、花は枯れたまま、植木鉢は転がっていた。
美枝子は家の荒れ方に驚いていた。
玄関チャイムを鳴らしたが出てこない…
玄関ドアのノブに手を掛け、おろすと、玄関は鍵がかかっておらず、開いた。
玄関を開け、覗くと雅之の靴が玄関いっぱいに散らばっていた。
「こんにちは。」
返答は無かった。
「雅之さん?帰ってる?」
リビングの方から物音がした。
「いますか?…雅之さん?」
雅之が玄関まで出てきた。
「美枝子?」
「ああ…居たのね。良かった。」
「な…なにか?」
「あ…御飯を…御飯を一緒に食べようかと…」
スーパーの袋を見せた。
「そ…そうか。」
雅之は背を向けた。
「お…お邪魔しまする…」
久々の我が家は散らかり放題だった。