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金の月銀の月
第8章 Tomorro is another day
テーブルを布巾で拭き終えると、雅之は再び椅子に座り、美枝子を見つめた。
何かを言いたそうだった。
美枝子は、雅之が口を開くのを待った。
「美枝子…」
「はい、」
「美枝子、ずっと申し訳無かった。」
「え?」
雅之が謝罪したので驚いてしまった。
「酷い夫で…悪かった…」
「え…そ…そんな…」
「怪我もさせてしまい、申し訳無かった…」
雅之の目に涙が溢れていた。
殺されるかと思った事もあったが、雅之を強く憎む事が出来ないでいたのだった。
美枝子は雅之の言葉に首を横に振り、「大丈夫」と優しく言った。
謝罪を受け入れ、美枝子は立ち上がりソファの散らかった洋服を洗面所まで運んだ。
そして、洗濯機を回し始めた。
リビングに戻り、ソファ周辺の新聞や雑誌を片付けると、
アルバムがあった。
開いてみると、美枝子と璃子の写真でいっぱいだった。
運動会には来なかった雅之だが、遠くから二人の様子を撮っていたり、璃子の走る姿を撮っていたり、
幼稚園のお遊戯会の写真や、入学式、卒業式、発表会など、
沢山の写真が貼られていた。
アルバムを見つけた美枝子に雅之は慌て、アルバムを取り返した。
美枝子は深いため息を吐き出した。
本当は自分と璃子を愛してくれていた事に気付くと、今までの辛さがため息と共に吐き出された。
そして、美枝子は抑える事が出来なくなり、
声をあげて泣き出したのだった。
何かを言いたそうだった。
美枝子は、雅之が口を開くのを待った。
「美枝子…」
「はい、」
「美枝子、ずっと申し訳無かった。」
「え?」
雅之が謝罪したので驚いてしまった。
「酷い夫で…悪かった…」
「え…そ…そんな…」
「怪我もさせてしまい、申し訳無かった…」
雅之の目に涙が溢れていた。
殺されるかと思った事もあったが、雅之を強く憎む事が出来ないでいたのだった。
美枝子は雅之の言葉に首を横に振り、「大丈夫」と優しく言った。
謝罪を受け入れ、美枝子は立ち上がりソファの散らかった洋服を洗面所まで運んだ。
そして、洗濯機を回し始めた。
リビングに戻り、ソファ周辺の新聞や雑誌を片付けると、
アルバムがあった。
開いてみると、美枝子と璃子の写真でいっぱいだった。
運動会には来なかった雅之だが、遠くから二人の様子を撮っていたり、璃子の走る姿を撮っていたり、
幼稚園のお遊戯会の写真や、入学式、卒業式、発表会など、
沢山の写真が貼られていた。
アルバムを見つけた美枝子に雅之は慌て、アルバムを取り返した。
美枝子は深いため息を吐き出した。
本当は自分と璃子を愛してくれていた事に気付くと、今までの辛さがため息と共に吐き出された。
そして、美枝子は抑える事が出来なくなり、
声をあげて泣き出したのだった。