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第8章 Tomorro is another day

璃子が父親の元に行くと、誰かが来ていた形跡があった。

玄関に母親の靴があり、リビングには母親の上着があったのに気付いた。

父親と母親は和解したのだろうか…

何故靴を置き、上着を着ずに帰って行ったのか璃子には不可解だった。

親の関係は不可解だったが、親の関係よりも、山田と美枝子の関係の方が気になっていた。

山田にメールをしたり、電話をしたりしていたが、メールは返信がなく、電話は留守番電話に繋がるだけだった。

「たろーさん…どうしたの…？」
璃子はスマホを握り締めていた。

父親は、璃子を快く迎えてくれ、璃子の帰宅を喜んでいた。
そして璃子に話しかけるが、璃子は生返事だけだった。

「ママと一緒？」
璃子は母親に電話をかけていた。

母親の電話も留守番電話に繋がるだけだけだった。

「おやすみ…」
璃子は不機嫌に自室に入った。

部屋は引っ越した時のままだった。
布団に入ると…長い間干されずにいたが、陽がよく当たる部屋だったので、ジメジメとはしていなく、そのままベットに入りスマホを握り締めていた。